不動産投資の失敗率は4割!5つの事例で学ぶ回避策と成功のコツ

不動産投資の失敗率は4割!5つの事例で学ぶ回避策と成功のコツ

「不動産投資に興味はあるけど、失敗が怖くてなかなか挑戦できない」
「不動産投資でよくある失敗を知りたい」

不動産投資で成功すると、毎月安定した賃料収入を得られます。しかし、失敗するとキャッシュフローが赤字になってしまい、自己資金などで赤字分を補填しなければなりません。また、不動産投資は失敗率が高いといわれているため、「自分がやってうまくいくのだろうか」と不安な方も多いでしょう。

不動産投資で成功したいのであれば、初心者によくある失敗について把握しておくことが重要です。また、失敗事例を確認し適切な対策をすることで、不動産投資の成功率を高めることが可能です。

本記事では、不動産投資で失敗しない方法について事例を使って、分かりやすく解説していきます。本記事を最後まで読めば、不動産投資でよくある失敗と傾向が分かるようになり、成果を上げるための対策を講じられるようになります。

目次

不動産投資の失敗率は?

不動産投資の失敗率は?

不動産投資の失敗率は高いといわれていますが、実際はどれくらいなのでしょうか。不動産投資における失敗の定義とともに見ていきましょう。

不動産投資における失敗とは

不動産投資における失敗とは、トータルで赤字になることです。不動産投資をはじめる際は、融資を利用して不動産を購入する方が多いです。不動産購入後は、賃料収入をローン返済に充てます。

しかし、入居者が見つからなければ賃料収入を得られないため、自己資金からローン返済に充てます。賃料収入を得られない状況が続くと、最悪の場合では自己破産を検討しなければならなくなるでしょう。

ここで注意しておきたいのは、運用中の赤字と失敗はイコールではないことです。運用中の家賃収入があまり得られなかったとしても、売却益(キャピタルゲイン)によりトータルで黒字になれば成功です。

不動産投資の失敗率

不動産投資と収益物件の情報サイト 健美家(けんびや)」のアンケートによると、不動産投資で失敗経験がある人は、およそ4割いると公表しています。

多くの人が不動産投資による赤字を経験していることがうかがえます。

不動産投資で失敗する主な原因やリスク

不動産投資で失敗する主な原因やリスク

不動産投資は、誰もが成功できる投資方法ではありません。しかし、失敗につながる原因やリスクを把握することで、成功率を高めることが可能です。

ここからは、不動産投資で失敗する主な原因やリスクについて具体的に解説していきます。

空室リスク

不動産投資は入居者から賃料を得ることを目的とした投資方法です。投資している物件が空室となると、空室期間中は賃料収入を得られません。

また、入居者募集をかけたしても、すぐに入居者が見つかるとは限りません。数か月ほど空室となり、自分自身のお金からローン返済する事態となるケースも多々あります。

立地のよい物件や人口が増加していて賃貸需要の高いエリアを選ぶことで、空室リスク対策が可能です。

不動産投資詐欺

不動産投資詐欺に引っかかってしまうと、多額の資金を失ってしまうおそれがあります。

例えば、空室が多い物件にサクラを入居させて満室を装うのが「入居状況詐欺」です。満室であるため安定した賃料収入を得られるという触れ込みで物件を販売し、相場よりも高い価格で売却します。

物件購入後はサクラが退去してしまい、安定した賃料収入を得ることはできません。結果として自己資金からローン返済することとなり、賃貸経営に支障が出てしまうのです。

しつこい勧誘電話には対応せず、SNSやインターネット上の誇大広告にも注意しましょう。

勉強不足

不動産投資には、知っておくべき多くの専門用語があります。専門用語を理解しないまま不動産投資をはじめてしまうと、不動産投資詐欺に引っかかるリスクが高まります。

本を読んだりセミナーに参加したりして不動産投資の勉強を怠らず、基本的な知識を身につけることが重要です。

不動産業者への丸投げ

信頼できる不動産業者と契約したとしても、不動産投資を丸投げするのはやめましょう。

不動産業者の営業マンがおすすめしてきた物件を何も調べないまま購入した場合、入居者が見つからず家賃収入を得られない可能性があります。また、おすすめされた物件の収益性が低ければ、キャッシュフローの赤字につながります。

不動産業者への丸投げはせず、おすすめされた物件があれば、必ず納得ができるまで調べましょう。

シミュレーション不足

不動産投資に絶対はありません。万が一のことが起こると想定しておき、さまざまな条件でシミュレーションしておくことが重要です。

シミュレーション不足だと不測の事態に対応できず、賃貸経営に悪影響を及ぼす可能性が高まります。

長期的に入居者を確保できるか、管理費や修繕積立金などが高くなっても建物を保有できるかなど、さまざまな状況・条件を想定して、慎重にシミュレーションをしておきましょう。

不動産投資のシミュレーションはアプリで簡単にできます。シミュレーション可能な不動産投資アプリについては、こちらの記事で解説しています。

不動産投資の失敗事例・体験談5選

不動産投資の失敗事例・体験談5選

不動産投資で失敗してしまった事例や体験談を5つ紹介していきます。同じ失敗を繰り返さないようにするためにも、必ず目を通しておいてください。

空室続きで家賃収入を得られなかったAさん

Aさんは周辺相場よりも高利回りの物件を見つけました。目先のリターンしか見えておらず、「これはすぐに購入しなければ」と焦ってしまい、事前に周辺環境を調べないまま購入手続きを進めました。

しかし、物件購入後は入居者が見つかりません。そこで原因を究明するために物件周辺環境を調べたところ、駐車場が不足している地域であることが分かりました。

物件がある地域は車がなければ不便なので、駐車場が不足している状態では入居者募集をかけても入居者が見つからないようです。

空室状態が半年以上も続いたため、損失が少ないうちに短期間で売却することにしました。結局、今回の不動産投資で不動産所得を得ることはできませんでした。

節税効果を得られなかったBさん

年収が700万円あるBさんは節税効果を狙い、都内にある中古の区分マンションを購入しました。当初は節税効果を感じて満足していたものの、入居者が退去したあとは空室状態が続いてしまい、キャッシュフローが赤字となってしまいました。

結局、損失額の大きさが節税効果で得られるメリットを上回ってしまい、Bさんは「不動産投資をするんじゃなかった」と後悔しています。

家賃滞納により物件を手放してしまったCさん

Cさんは東京都心の新築ワンルームマンションの一室を購入し、賃貸に出していました。物件購入後、すぐに入居者が決まり安堵していたものの、徐々に家賃の滞納が増える問題が発生しました。

電話や手紙などで家賃の支払いを催促しても、のらりくらりとかわされてしまいます。家賃滞納に頭を悩ましていたところ、入居者が突然夜逃げをしてしまいました。

携帯電話に電話をかけてもつながらず、連帯保証人にも連絡がつきません。Cさんは家賃保証会社の利用もしていなかったので、お手上げ状態となりました。

最終的にはCさんの負担でハウスクリーニングや残置物撤去をすることとなり、大きな出費となりました。

綿密な投資計画を立てなかったDさん

Dさんはもともと楽観的な性格です。細かいことは気にせず、どうにかなると考える傾向がありました。「不動産オーナーになれば老後も安泰だよ」と、会社の同僚に不動産投資を勧められたときも、綿密な資金計画を立てずに物件を購入しました。

入居者募集の広告を出したところ、なかなか入居者が見つかりません。Dさんはすぐに入居者が見つかるだろうと考えており、賃料収入がない期間のことは想定していませんでした。

「自分には不動産投資が向いていない」と判断したDさんは、買い手が見つかったタイミングで物件を売却して、トータルで赤字となりました。

不動産会社がおすすめする物件をよく調べずに購入して想定外の出費がかさんだEさん

Eさんが投資用の不動産を探していたところ、とある不動産会社から投資用物件を紹介されました。不動産に関する知識が乏しいEさんは専門用語が分からなかったため、物件についてよく調べずに物件を購入しました。

しかし、購入物件は大規模修繕が必要だったため、入居者を募集する前に想定外の高額な修繕費が生じたのです。「自分で賃貸物件の情報収集をしておけば購入しなかった」とEさんは後悔しました。

不動産投資で失敗しないための対策や注意点

不動産投資で失敗しないための対策や注意点

不動産投資で失敗しないようにするためには、注意点を把握して適切な対策を講じることが重要です。ここからは、不動産投資で失敗しないための対策や注意点について解説していきます。

収支シミュレーションを念入りに行う

不動産投資では、予期せぬ事態が発生することがあります。資産運用の専門家でも、計画通りに運用できないことは珍しくありません。

そこで、さまざまな条件を指定して収支シミュレーションをしておきましょう。念入りなシミュレーションをすることで、予期せぬ事態が発生したとしても適切に対処ができ、安定した賃料収入を得られるようになります。

はじめは小規模・少額の物件から始める

不動産投資の成功率は決して高くはありません。失敗してしまうことも十分考えられます。

まずは小規模・少額の物件からはじめて、不動産投資に慣れていきましょう。不動産投資の経験を積んでいけば、どうすれば利益を出せるのか、何をしたら損失になるのかが分かるようになります。

不動産投資の勉強を怠らない

不動産投資は自主性が重要です。不動産会社や管理会社のいうことを鵜呑みにしていると、いつまで経っても満足な収益を得られないでしょう。

収益性の高い物件の特徴は何か、どうすればメンテナンス費用やリフォーム費用などの維持管理コストを抑えられるか、などの勉強をしていけば、不動産投資で利益を出せるようになります。

不動産投資の失敗に関するよくある質問

不動産投資の失敗に関するよくある質問

不動産投資の失敗に関するよくある質問について回答していきます。

不動産投資に失敗するとどうなる?借金を負う?

不動産投資に失敗すると、月々のキャッシュフローがマイナスになります。ローンを利用している場合は、手元にある現金から返済しなければなりません。

ローン返済が難しくなると、物件の売却を検討します。物件の売却時は、ローン残債の一括返済を求められます。売却金額が安い場合、自己資金がショートしてしまい、借金による返済が必要です。

借金によるローン返済が厳しいときは、自己破産の選択を迫られる可能性もあります。

不動産投資で失敗した芸能人は誰ですか?

不動産投資で失敗した芸能人には、阿部寛さんや市川海老蔵さん、千昌夫さんなどがいます。また、数億円もの失敗額を出してしまい、借金に苦労した芸能人もいます。

2025年2月には、マルチタレントのしみけんさんがXにて不動産投資でトラブルに遭ったことを告白し、話題になりました。

芸能人であっても不動産投資で失敗してしまうことはあるので、失敗例を把握して同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。

不動産投資の最大のリスクは何ですか?

不動産投資の最大のリスクは空室リスクです。運用している物件が空室となると、家賃収入が入りません。家賃収入が入らない間もローン返済は続くため、自己資金などで返済をする必要があります。

さらに空室が続くと入居者を探すために家賃を下げます。すると、不動産投資をはじめる際に想定していた返済計画が狂ってしまうのです。

不動産投資で失敗したくないならプロパリー

不動産投資で失敗したくない人は、信頼できる不動産会社やサービスを利用すると、成功率を高めることが可能です。さまざまな不動産会社やサービスがある中で、特におすすめしたいのが「プロパリー」です。

プロパリー

出典元:プロパリー

価格無料
対応OSiOS/Android
機能将来収支のシミュレーション
リアルタイム収支や物件管理
不動産エージェントからの提案の選択
成約事例検索機能
確定申告サポート機能

プロパリーは不動産会社ではないので、ポジショントークがありません。中立的な立場から投資家をサポートするのが魅力です。

また、プロパリーを利用すると、厳しい審査基準をクリアした不動産エージェントからオファーが届きます。不動産エージェントからオファーを受け取りたい人は、アプリ内で属性や要望などを登録しておくだけなので簡単です。

さらに、将来収支のシミュレーションも利用できます。何度もシミュレーションすることで、想定外の事態が発生しても慌てずに対処できるようになります。

まとめ:不動産投資で失敗したくないならプロの力を借りよう

まとめ:不動産投資で失敗したくないならプロの力を借りよう

不動産投資の失敗率はおよそ4割程度です。不動産投資の失敗の定義は投資家により異なるため一概にはいえないものの、知識や努力ナシに誰でも稼げる投資方法ではありません。

不動産投資の失敗事例には、空室により家賃収入を得られなかった、綿密な投資計画を立てなかったためトータルで赤字になったなどがあります。失敗を防ぐために、収支シミュレーションを念入りに行う、不動産投資の勉強を怠らないなどの対策を講じるとよいでしょう。

不動産投資で失敗したくない人は、プロの力を借りましょう。「プロパリー」を利用すると、厳しい審査基準をクリアした不動産エージェントからオファーが届きます。自分が興味のあるオファーに絞って話を聞けるため、不動産投資に関する悩みや不安の解決につながります。

不動産投資で失敗したくない初心者は、プロパリーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

不動産投資するならプロパリー・資産管理・物件シミュレーション

【Propally(プロパリー)とは】
不動産投資を検討している初心者の方から、既に複数の不動産投資物件を保有している経験者まで、幅広く利用できる「不動産投資専用」アプリです。

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この記事を書いた人

齊藤 郁織のアバター 齊藤 郁織 (サイトウ イオリ)

Propally株式会社 代表取締役
- 宅地建物取引士
芝浦工業大学卒業後、オープンハウスグループに新卒入社、首都圏を中心に不動産営業に従事。
新卒最年少マネージャー就任、2020年度全国成約数一位を獲得。
在職中、顧客の不動産会社に対する理解度、また業界における物件情報の非対称性に問題意識を持つ。
顧客、業界双方のペインを解消させる為、Propally株式会社を創業。

- 幻冬舎コラム
[連載]初心者必見!業界出身のプロが教える不動産投資業界の裏側

- 代表者公式Xアカウント
齊藤イオリ|不動産投資アプリ

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